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オフィスホワイトニングは一回だけでも効果ある?3つの注意点も

歯の黄ばみが気になってきたので、オフィスホワイトニングを受けることを検討している。今はなかなか時間が取れそうにないけれど、 オフィスホワイトニングはたとえ1回だけでも効果があるの?そのような疑問をお持ちの方も、いらっしゃるのではないでしょうか。

オフィスホワイトニングは強い漂白効果を持つことが特徴で、少ない回数かつ短時間の施術で大きな効果が見込めます。 今回は、オフィスホワイトニングに関する基礎知識、主な5種類の施術方法、3つの注意点について、詳しく説明します。

掲載日:2024/11/13

オフィスホワイトニングは一回だけでも効果ある?3つの注意点も

オフィスホワイトニングは一回だけでも効果を実感しやすい

ホワイトニングには大きく分けて「オフィスホワイトニング」と「ホームホワイトニング」の2種類が存在します。 オフィスホワイトニングは歯科医院で行うホワイトニングで、高濃度の過酸化水素などを含んだ薬剤を歯に塗布し、1回の施術でも漂白効果を実感でき、必要な時間も短く済むことが多いです。

ホームホワイトニングは自宅でご自身で行うホワイトニングであり、治療の効果が長持ちしやすい点が特徴です。 ただし、ホームホワイトニングは歯が白くなったことを実感できるまでに時間がかかる傾向にあるため、できるだけ早く歯を白くしたい場合には、オフィスホワイトニングを利用するほうが適します。

効果の持続期間は3ヶ月~半年

オフィスホワイトニングが持続する期間は、個人差はあるものの、概ね3〜6カ月とされています。 オフィスホワイトニングは短時間で歯が白くなったことを実感できる一方で、白さをもたらすのが早いぶんだけ、効果が後戻りするのも早くなりやすいというデメリットも抱えています。

ホームホワイトニングの効果の持続期間は概ね1年とされています。ホームホワイトニングは効果が発揮されるのが遅い傾向にあるものの、 歯の内部まで漂白されるため、歯が白くなっている期間が長いという特徴があります。

オフィスホワイトニングはホームホワイトニングよりも満足度が高い

株式会社ジーシーの調査資料によると、医療ホワイトニング(オフィスホワイトニング)を経験した人のうち、68.8%が「満足」あるいは「まあ満足」と回答していました。 一方で、セルフ(非医療)ホワイトニング経験者の場合は、「満足」あるいは「まあ満足」と回答した人の割合が44.0%にとどまっています。

この数字からは、オフィスホワイトニングはホームホワイトニングよりも患者さんにとっての満足度が高いという傾向が読み取れます。 2つは長所と短所が大きく異なりますが、オフィスホワイトニングが持つメリットを患者さんがより魅力に感じることを示唆する結果といえるでしょう。

参考:株式会社ジーシー

オフィスホワイトニングの種類

オフィスホワイトニングの種類

オフィスホワイトニングにはさまざまな施術方法があり、メリット・デメリットや治療費も少なからず変わります。5種類の施術について紹介していきます。

ビヨンド

ビヨンドとは、ハロゲンライトを20〜30分の照射を1度の施術につき2・3回繰り返し、歯を白くしていきます。 前歯全体に光を当てることができることに加えて、フィルターを通すことによって紫外線を完全にカットできるという点が大きな特徴です。

その一方で、1回の施術において歯を白くする効果はやや控えめとなっています。費用の目安としては、1本あたり1,000〜2,000円、上下12本を治療する場合は10,000〜30,000円が目安となります。

2024年8月 株式会社メディカルネット調べ

ズーム

ズームとは、面状のLEDを15〜20分照射する流れを2、3回繰り返すことによって、歯を白くします。1度に12〜16本ほどの歯を白くすることができるだけでなく、ビヨンドよりも歯を白くする効果が高い点がメリットになります。

ですが、紫外線を使用することによる影響はビヨンドよりも大きいうえに、治療にかかる費用の目安が1本あたり2,000~3,000円、上下12〜16本を治療する場合は合計で25,000~50,000円と、やや高額になります。

2024年8月 株式会社メディカルネット調べ

ティオン

ティオンとは、LEDを使用したうえで二酸化チタンと窒素を触媒にして歯を白くする、日本国内の企業が開発した治療方法です。高いホワイトニングの効果が見込めることに加えて、歯に対する刺激が少ないため安全性が高く、施術後に歯がしみる可能性も低くなります。

ただし、歯科医院によっては専用の照射器以外を使用するケースもあることや、治療費の目安が1本あたり2000~3000円、上下12~16本を治療する場合は25,000~50,000円と、ズームと同様に高値になりやすい点には注意が必要です。

2024年8月 株式会社メディカルネット調べ

ハイライト

ハイライトとは、ハロゲンライトを1本ずつ歯に照射していくことによって、徐々に歯を白くしていく治療方法です。現在使用されているオフィスホワイトニングの元となっている治療法でもあり、使用している歯科医院が多く、刺激が少ないホワイトニング剤を使用することによって高い安全性が保たれている点も特徴です。

治療費の目安は1,500〜20,000円と、他の治療法に比べると比較的安価になっています。一方で、ホワイトニングの治療法としてはやや古い手法でもあり、歯を白くする効果が他の治療法と比べてそこまで高くない点はデメリットです。

2024年8月 株式会社メディカルネット調べ

FAPホワイトニング

FAPホワイトニングは、過酸化水素にリン酸、フッ素、ハイドロキシアパタイトなどを配合することによって、光を照射せずにホワイトニングを行います。施術後に歯がしみる可能性が低く、術後に着色する可能性がある食べ物を採っても問題ない点が主なメリットとなります。

しかし、照射を行わないため施術1回ごとのホワイトニングの効果は比較的弱く、場合によっては10回以上の通院と治療が必要になることがあります。治療費の目安としては、1回につき10,000〜25,000円が目安となります。

オフィスホワイトニングの注意点

オフィスホワイトニングは短い時間で劇的に歯を白くすることが可能ですが、利用に伴う注意点もあります。 オフィスホワイトニングの利用に際して特に注意すべきポイントは以下の4種類です。

効果の表れ方には個人差がある

ホワイトニングの処置や効果は人によって違います。基本的に歯の白さが改善するケースが多いものの、歯の色相そのものには変化がないケースは多いです。 そのため、元の歯が黄色やグレーに近い色合いだった人の場合は、歯の見た目は明るくなるものの、歯の色が真っ白になるという期待は持ちにくいです。

虫歯などの治療で被せ物や詰め物を入れている場合、それらの装置の色に関してはホワイトニングで変化しないため、周囲の歯と被せ物・詰め物の間で色に違いが出てきます。 また、歯の表面にひび割れ、縞模様、白い濁りなどがある人の場合はむしろ逆効果になる可能性もあるため、ホワイトニングが適しているか否かは大きな個人差があります。

施術後約24~48時間は着色しやすい飲食物を控える

ホワイトニングを行った直後は、歯を保護する機能が一時的に弱まっている状態に陥るため、歯の表面に色素が付着しやすくなります。 そのため、オフィスホワイトニングを行ってから24〜48時間の間は、着色しやすい飲食物や、タバコの使用などを控えたほうがよいと指示するクリニックもあります。

具体的には、コーヒー、お茶、コーラ、赤ワイン、ジュース、炭酸飲料などの飲み物に関しては、 しばらく避けたほうがいいとされています。また、カレー、スパゲッティ、焼きそば、ぶどう、いちご、ブルーベリーおよびベリー系のジャム、レモン、マヨネーズなどの食べ物についても、 同様に摂取を控えたほうがいいでしょう。

色の後戻りを防ぐためには定期的なメンテナンスが欠かせない

ホワイトニングでは短時間で歯を白くすることが可能ですが、ホワイトニングによって白くなった歯は、永久にその状態を保てるわけではありません。 時間の経過とともに歯の状態が後戻りし、元の色に戻ってしまうからです。基本的には、ホワイトニングの効果が持続する期間は3〜6ヵ月、長くて1年であると考えられています。

ホワイトニングを行った後は定期的に歯科医院に足を運び、メンテナンスを受けて着色や汚れを落として、 ホワイトニングの施術をたまに受けることが望ましいとされています。さらに、歯磨きを欠かさず行ったり、着色しやすい飲食物を極力控えるといった、 患者さん自身で可能なアフターケアを行うことによって、ホワイトニングの効果をより長持ちさせることができるようになります。

まとめ

オフィスホワイトニングは、1回受けただけでも歯の白さの改善効果が期待できます。ただし、オフィスホワイトニングで得られる歯の白さは時間とともに薄れていくことに加え、 施術後は24〜48時間着色しやすい飲食物を控えたり、色の後戻りを防ぐために定期的にメンテナンスを受ける必要もあります。

また、人によってはホワイトニングを行っても大きな効果が見込めなかったり、むしろ逆効果になってしまうケースもあります。 そのため、もしオフィスホワイトニングについてわからないことがあれば、まずは歯科医院に足を運んで医師に相談し、専門的な判断を仰いでみることをおすすめします。

【監修歯科医師】

総監修 歯科医師:古川 雄亮 先生
  • 歯科医師:古川 雄亮 先生
  • 国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事
  • 歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加
  • 2019年10月10日Nature系のジャーナルに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開
    [参照URL] https://www.nature.com/articles/s41598-019-51077-0
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記事提供

この記事は、株式会社メディカルネット(東証グロース上場)の提供でお届けしております。社内の歯科医師、及び、歯科衛生士、歯科技工士による監修のもと記事の作成を行っております。

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