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ホームホワイトニングジェルはオパールエッセンスで決まり?使い方も紹介

「ホワイトニングを受けようと思って調べてみたら、「オパールエッセンス」が人気と書いてあった。オパールエッセンスは他のホワイトニングに比べ、どんな部分で優れているの?」そんな疑問をお持ちの方はいませんか。

オパールエッセンスは世界的なシェアが最も高く、多くの人に愛用されているホワイトニング剤です。今回、ホームホワイトニングで主に用いられる2種類のオパールエッセンス、具体的なジェルの使い方、使用時の6つの注意点を詳しく解説します。

掲載日:2025/03/13

ホームホワイトニングジェルはオパールエッセンスで決まり?使い方も紹介

この記事の要約

  • ホームホワイトニングでは、患者さん専用のマウスピースを作る「オパールエッセンス10%」と、使い切りのマウスピースを利用する「オパールエッセンスGo」が主に用いられる
  • マウスピースにオパールエッセンスのジェルを入れ、一定時間マウスピースを着用し、お口の中と装置を清掃する流れで行う
  • ホワイトニング直後は避けたほうがいい飲食物がある点、詰め物や被せ物に対しては漂白効果を持たない点、漂白効果が永久に続くわけではない点等に注意が必要となる

オパールエッセンスとは

オパールエッセンスは、アメリカの歯科材料メーカーのウルトラデント社が開発したホワイトニング剤で、世界的シェアが最も高いホワイトニング剤です。安全性が高く、費用も安価で、ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングの双方に対応しています。

オパールエッセンスのホームホワイトニングジェルの種類と特徴

ホームホワイトニングで主に使用されるオパールエッセンスには2つの種類があり、メリットも各々異なります。それぞれの具体的な特徴は、下記の通りです。

オパールエッセンス10%

オパールエッセンス10%は過酸化尿素が10%含まれる薬剤です。30%など高濃度のジェルに比べると1回の使用時間は長くなるものの、知覚過敏などの症状が少なく、患者さんの負担が小さくなります。

オパールエッセンス10%を使用しホームホワイトニングを行う際、あらかじめ歯科医院において「カスタムトレイ」と呼ばれる、患者さんごとのマウスピースを作成する必要があります。自宅に戻って、カスタムトレイにオパールエッセンス10%を入れて装着し、歯の漂白を行います。

参考:ウルトラデント

オパールエッセンスGo

オパールエッセンスGoは、ホームホワイトニングの際、カスタムトレイを必要としないタイプです。事前に歯科医院で医師の診断を受ける必要がある点はオパールエッセンス10%と同じです。患者さん専用のトレイはなく、オパールエッセンスが入っている既成のトレイを処方してもらう点が大きく異なります。

処方されるトレイに既にオパールエッセンスが入っており、お口の温度によって、歯列に合うようにトレイが変形する点が特徴です。また、1つのトレイごとに1回しか使用しないため、トレイのお手入れも不要で、場所を選ばずにホワイトニングできる点も大きなメリットです。

オパールエッセンスのホームホワイトニングジェルの使い方【4STEP】

海外でセラミック治療を受けるメリット

オパールエッセンスを用いたホームホワイトニングを行う際、大きく分けて4つのステップがあります。この項目では、オパールエッセンスを使った具体的な施術の流れについて、場面ごとに詳しく紹介します。

STEP①マウスピース(専用トレー)を作成する

初めに、歯科医院で診察を受け患者さんの歯型を取ります。その歯型をもとに、1週間程度かけてマウスピースを作ります。マウスピースが完成したら、患者さんにマウスピースとオパールエッセンスを渡し、ジェルの使用方法やマウスピースのお手入れ方法が説明されます。

STEP②マウスピースにジェルを注入する

自宅に持ち帰ったマウスピースを装着する前に、オパールエッセンスのジェルをマウスピースに注入します。歯のサイズや歯列の形に個人差があるため、患者さんに適切なジェルの使用量も人によって異なります。マウスピースとオパールエッセンスが渡される際、1回ごとに注入する量の説明もされます。

STEP③マウスピースを装着する

マウスピース装着の際、歯茎など粘膜にジェルが付着しないように気を配る必要があります。不測の事態を避けるため、鏡を見てお口の中の状況を確認し、慎重に装着しましょう。オパールエッセンス10%を使用する場合、1日につき2回、1時間の装着が一般的な流れです。

STEP④口をすすぎ、ジェルを体外へ出す

定められたマウスピース装着時間が経過したら、手や衣服にジェルが付着しないように気を配り、マウスピースを外します。外し終わった後、歯にジェルが残るため、できれば歯ブラシで歯に付着したジェルを落として口をすすぎ、マウスピースに残ったジェルも洗い流すのが望ましいです。

ホームホワイトニングの注意点

ホームホワイトニングにいくつかの注意点があります。患者さんが特に注意すべきポイントを6つ紹介します。

知覚過敏症状が出る場合がある

患者さんによって、ホワイトニング時に歯がしみて痛みが出る「知覚過敏」が起こることがあります。基本的に数時間から数日で症状が緩和されますが、ホワイトニング前から知覚過敏のある患者さんは、ホワイトニングにより症状が悪化する可能性があります。

避けた方が良い飲食物がある

ホワイトニング直後に、歯の表面が溶け、色素が付く可能性があるため、避けたほうがよい飲食物があります。具体的に、レモンやオレンジの酸性の強い果物・ジュースや炭酸飲料、スポーツドリンク、ビール、ワイン、ウィスキーなどの酒類、カレーライス、トマトソース、梅干し、ヨーグルト、ドレッシングなどです。喫煙も歯の着色などのリスクがあるため、できればホワイトニング後は控えましょう。

後戻りすることがある

ホワイトニングの歯の漂白効果は永久に続くものでなく、時間と共に歯の色が後戻りします。ホームホワイトニングが完了してから歯磨きなどのメンテナンスを怠らず、1年に1回程度、追加でホワイトニングを行うことで、歯の白さが持続する期間を長くできます。

妊娠中・授乳中の方、子どもにはおすすめできない

妊娠中・授乳中の患者さんの場合、ホワイトニング剤の使用によって、胎児や乳児に悪影響を及ぼす可能性があります。妊娠中・授乳中の方、妊娠の可能性がある方、年齢がまだ若いお子さんは、ホワイトニングを控えたほうがよいと考えられています。

詰め物や被せ物の色は変化しない

ホワイトニング効果は天然歯のみであり、お口の中の詰め物や被せ物の色が変化することはありません。ホワイトニング後に詰め物・被せ物の部分だけ色が変わらないままのため、場合によって詰め物や被せ物のやり直しが必要になるかもしれません。

健康保険は適用されない

ホワイトニングは健康保険の対象ではないため、患者さんの自費治療となります。高額な治療費が必要になりやすく、歯科医院で金額が大きく異なる点に注意しましょう。ホワイトニング前の段階において、担当医から料金体系等に関する明確な説明を受けて、治療を受けるようにしきましょう。

まとめ

オパールエッセンスのホームホワイトニングジェルには、「オパールエッセンス10%」と「オパールエッセンスGo」という2つの種類があります。オパールエッセンス10%を利用する際、マウスピースの作製が必要ですが、オパールエッセンスGoでは既成のマウスピースを使用できる点が大きな違いです。

どちらの種類も歯科医師による処方が必要で、患者さんが自分でホームホワイトニングを行う際に使用できません。興味がある場合、オパールエッセンスを導入している歯科医院を受診し、患者さんに最適な種類を処方してもらうことをおすすめします。

【監修歯科医師】

総監修 歯科医師:古川 雄亮 先生
  • 歯科医師:古川 雄亮 先生
  • 国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事
  • 歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加
  • 2019年10月10日Nature系のジャーナルに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開
    [参照URL] https://www.nature.com/articles/s41598-019-51077-0
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記事提供

この記事は、株式会社メディカルネット(東証グロース上場)の提供でお届けしております。社内の歯科医師、及び、歯科衛生士、歯科技工士による監修のもと記事の作成を行っております。

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