薬剤で歯を白く漂白するホワイトニングと、薄いセラミックを歯の表面に接着して歯を白くするラミネートベニア。
どちらも歯医者さんで歯を白くしてもらう方法ですが、この2つの方法はどう違うのでしょうか?
ホワイトニングとラミネートベニアの違いや、メリットやデメリットについてご紹介します!
それぞれの治療を詳しく知って、理想のお口に近づいてみませんか?
Q.ホワイトニングとラミネートべニア法の違いは?
ホワイトニングは通常、希望の白さになるまで繰り返し施術を行います。
オフィスホワイトニングでは1~4回通院して希望の白さになったあとも、半年~1年に一度繰り返しオフィスホワイトニングを行います。
ホームホワイトニングでは、通院は2回程度で済みますが、希望する白さになるまで自分のタイミングで繰り返し行います。
オフィスホワイトニングを受けた後に、色が戻らないようホームホワイトニングを併用するデュアルホワイトニングという方法もありますが、こちらも継続して続けることが大切です。
一方、ラミネートベニアは目安として2回の治療で完了します。
ラミネートベニアは歯の表面にセラミックを接着するため、1度の治療で希望の歯の色に変えることが可能であり、少しであれば歯の形を整えたりすることも可能です。
セラミックは変色しづらい素材のため、経年劣化による変色の心配もありません。
ただし、ホワイトニングでは歯を削ることなく自分の歯の色を白くできるのに対し、ラミネートベニアは歯の表面のエナメル質を薄く削る必要があります。
また、ラミネートベニアは非常に薄いため、上下の歯が強く噛み合った時に、割れてしまったり、欠けてしまうことがあります。
Q.ラミネートべニア法のメリット、デメリットは?
メリット
- 歯の表面を削らない、あるいは少し削るだけなので歯へのダメージや痛みが少ない。
- 治療期間が短く済むことが多い。
- 希望の歯の色を選択できる。
- 素材がセラミックのため、長期間変色しにくい。
- 歯と歯の間の隙間を埋めるなど、多少歯の形を修正できる。
- テトラサイクリン歯にも適用できる。
デメリット
- 失活歯はラミネートベニア治療ができないことがある。
- 歯の形を大きく変えることは出来ない。
- 極薄のラミネートの場合、不透明な仕上がりになることがある。
- セラミックが欠けたり割れたりすることがある。
- 大きな虫歯がある、または大きな虫歯を治療した歯にはラミネートベニアを貼り付けられないことがある。
- 強い歯ぎしりや食いしばりがある人には適用されない。
- 中~重度の歯周病の方は適用されにくい。
Q.ホワイトニングのメリット、デメリットは?
メリット
- 自分の歯を削らない。
- 希望する色になるまで繰り返し行うことができる。
- ホームホワイトニングであれば自分の好きなタイミングで行える。
- 定期的にホワイトニングで通院するため、虫歯や歯周病などのお口の変化に気付いてもらえる。
デメリット
- 1~4回程度の通院が必要。
- 継続してホワイトニングを続けることが必要。
- 効果が出るまで期間がかかることがある。
- 知覚過敏が起こることがある。
- 無カタラーゼ症(※)の方はホワイトニングが行えない。
- テトラサイクリン歯、エナメル質形成不全の歯は、効果が出ないことがある。
- 妊娠中の方はホワイトニングを行えないことがある。
(ホワイトニングは安全ですが、妊娠中の使用に関しては安全性が確認されていないため避けることが推奨されています。) - エナメル質が完成する18歳までは行えないことがある。
※無カタラーゼ症とは
先天的にヒトの体内にある過酸化水素を分解する酵素「カタラーゼ」が不足している病気です。
過酸化水素を分解できないため、有害物質として体内に残ってしまいます。
歯科ホワイトニングでは、過酸化水素や、化学反応によって過酸化水素を発生させる過酸化尿素を使用するため、無カタラーゼ症の方はホワイトニングは絶対に行ってはいけません。
ラミネートベニアはこんな方におすすめ!
- ラミネートベニアは次のような方におすすめです。
- 短期間で歯の色を変えたい方
- ホワイトニングで歯の色の改善が難しい方
- 先天的な遺伝による変色や薬物による歯の変色
- 一部の歯並びの改善をしたい方
- 歯の形が気になる方
- 周りの歯と比べて小さい歯や、一部分が欠けてしまって形を整えたい方
- 歯の詰め物がある部分が、まだらになっている方
- 強い知覚過敏のある方
ホワイトニングはこんな方におすすめ!
ホワイトニングは次のような方におすすめです。
- 自分の歯を削りたくない方
- 不自然な白い歯にしたくない方
- 自分のペースで治療を行いたい方
- 被せ物や詰め物がない方、少ない方
- 比較的費用を抑えて治療を行いたい方
ラミネートベニアとホワイトニングの費用は?
ラミネートベニアとホワイトニングの平均価格についてご紹介します。
・ラミネートベニアの平均価格
48,000~15,5000円程度 / 1歯あたり
・オフィスホワイトニングの平均価格
15,000~70,000円程度 / 上下前歯6本ずつ計12本あたり
・ホームホワイトニングの平均価格
15,000~40,000円程度 / 片顎
・デュアルホワイトニング(オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの併用)
40,000~65,000円 / 片顎
※国内40件の歯科医院価格の平均 (2020年7月30日時点)
≫費用について詳しく知りたい方はこちら
メリットとデメリットをしっかり理解して、治療法を選ぼう!
薬剤によるホワイトニングが難しい場合でも、歯を白くすることができる「ラミネートベニア」。
ラミネートベニアにもホワイトニングにも、メリットがあればデメリットもあります。
また、歯やお口の状態によって治療の適用が可能かどうかも異なります。
歯の色や見た目の改善だけでなく、自分の歯やお口の健康も考えた上で治療法を選ぶために、歯科医師とよく相談し、治療のメリット・デメリットを納得したうえで治療を受けましょう。
ラミネートベニアの具体的な治療方法についても、歯医者さんに聞いてみました!
「歯の付け爪?!薬剤を使わずに歯を白くする方法とは」
ラミネートベニアの治療が気なる方は、あわせてチェックしてみてくださいね!
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