前歯の2本の歯と歯の間が離れていて、すき間がある状態の歯並びを歯科用語では「正中離開(せいちゅうりかい)」といいます。
いわゆる「すきっ歯」のことです。
気になる「前歯のすき間」、差し歯をし入れたり、歯並びの矯正をするなどしないと治すのが難しそうですが、差し歯はお金がかかりそうだし、矯正はお金だけでなく時間もかかりそう・・・
そこで!
他になんとかできる方法はないのか、歯医者さんに聞いてみました!
Q.差し歯や矯正ではなくても、すきっ歯を改善できる治療法はありますか?
歯のサイズやあごの大きさ、歯並びなどの要因により、歯と歯の間に隙間が開いてしまう状態が「すきっ歯」です。健康上は問題がないこともありますが、見た目としてはやはり多くの方が気になさっていると思います。
従来は、歯を大きく削って被せ物をつける「セラミッククラウン治療」、歯の表面を削ってセラミックのプレートを貼り付ける「ラミネートベニア法」、矯正治療などの方法により、隙間をなくすことが一般的でした。
でも、セラミッククラウン治療やラミネートベニア法では、元の歯を削る必要があり、健康な歯を削ってしまうことで歯の寿命を縮めてしまう可能性があります。また、矯正治療は時間や金銭的な負担が大きく、気軽に治療を始めるのは難しいでしょう。
ところが、近年の歯科材料の進歩により、歯を削ることなく、コンポジットレジンと呼ばれる材料を歯の表面に接着する「ダイレクトボンディング法」と呼ばれる治療法ができるようになってきました。
ダイレクトボンディング法は、セラミッククラウンやラミネートベニア、矯正治療に比べて、体への負担や金銭的なコストを抑えながら、すきっ歯などの歯の見た目を大きく改善することも可能です。
Q.歯を削らないで治療ができますか?
ダイレクトボンディング法では、全く歯を削ることなく歯の表面に薬液処理をして、そこにコンポジットレジンと呼ばれる材料を直接接着させ、すきっ歯を埋めて見た目を改善させます。歯を削らないため、従来のセラミッククラウン治療やラミネートベニア法と比べて歯へのダメージが少ないです。
Q.ダイレクトボンディングには保険がききますか?
ダイレクトボンディング法は見た目を改善するための治療法であり、虫歯などの疾患を治療する方法ではないため健康保険適用外です。
ですが、ダイレクトボンディング法は、歯科技工士へ歯科技工物を委託する必要がない分、セラミック治療と比べて治療費を抑えることができます。
治療費の相場 (※歯科医院によって費用が異なります)
セラミッククラウン治療:1本8~15万円程度
ラミネートベニア法:1本6~10万円程度
ダイレクトボンディング法:1本2~5万円程度
(※すきっ歯で左右2本治療する場合は2本分の治療費になります。)
歯医者さん選びは慎重に
思い切ってセラミック治療や矯正などに踏み切らなくても、すきっ歯は改善できる可能性があるようです!
すきっ歯で、前歯を見せて思い切り笑えないとお悩みの方は、一度歯医者さんに相談してみるといいかもしれません。
先生の説明にもあるように、自分の歯を削らずに治療できるのはうれしいことですよね。
ただし、審美的な歯科治療は自費で受診するとそれなりの治療費がかかりますので、自分の納得できる治療を受けるためにも、歯医者さん選びは慎重にしましょう!
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