歯のセルフケア

セルフケアの際の注意点!海外製のケアグッズ使用を検討の方は必読!

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電動歯ブラシを使ったり、歯磨き粉にこだわったり、歯をキレイに保つためにセルフケアに気を使っているという方は多いと思います。

自分でホワイトニング用の歯磨き粉やケアグッズを買う時はどんなものを選んでいますか?

歯医者さんで勧められたもの、ドラッグストアで人気のもの、ネットで評判の良いものなど、選ぶ基準はそれぞれですが、デンタルケアといえばやっぱり日本より海外のが進んでる!と、海外製のセルフケアグッズをインターネットで購入する方もいるのでは。

そんな方にはちょっと気をつけてほしいことがあります。

市販のホワイトニング

海外のホワイトニングは危険!?

日本のデンタルケア製品はもちろん日本の医薬品医療機器等法(旧:薬事法)を基準に作られていますが、海外製品は日本で使用できない強い薬剤が使われていることがあります。

ホワイトニングのセルフケアであまり強い薬剤を使うと、歯やお口のトラブルを引き起こしてしまうことがあります。
欧米人のエナメル質と日本人のエナメル質を比べると、日本人のエナメル質は薄いといわれています。
そのため、海外の人には適した濃度のセルフケア商品でも、日本人はエナメル質が薄いため効果が強すぎてしまい、トラブルが起こることがあります。

特に、歯医者さんが苦手でしばらく検診にもクリーニングにも行っていない・・・という方は要注意です!

自分で自覚していない虫歯や歯周病がある状態で、海外製の強いホワイトニング薬剤を使ってしまうと、虫歯や歯周病の部分を刺激して痛みが出たり、症状を悪化させてしまう可能性も。
知覚過敏やホワイトニング後の痛み、歯茎の炎症を起こす原因にもなります。
歯の漂白を行える成分である過酸化水素や過酸化尿素の濃度が高いほうが歯が白くなるといわれていますが、患者さんによっては大きなトラブルに繋がります。

日本で使用されているホワイトニング薬剤の濃度はオフィスホワイトニングで35%過酸化水素濃度、ホームホワイトニングでは10~20%過酸化尿素濃度です。
ホームホワイトニングのホワイトニングジェルは個人での購入が簡単で、高い濃度の製品を使いたくなりますが、厚生労働省で安全性が認められている濃度は10%過酸化尿素濃度です。
認められていない濃度の製品を個人で使用した場合、トラブルが起こっても歯医者さんで対応ができないこともあります。
薬剤の濃度には十分注意して使うようにしましょう。

>ホームケアについて知るは知りたい方はこちら

>クリーニングとホワイトニングの違い

海外の歯磨き粉を使う注意点

海外の製品には日本では医薬品医療機器等法(旧:薬事法)で販売が制限されている成分が入った製品が多くあります。
日本では「過酸化水素」や「過酸化尿素」が含まれる製品は歯科医師や医師など特定の資格を有した人しか販売ができませんが、海外では薬局や個人での販売が許可されている国が多くあります。

そのため、同じホワイトニング効果をうたっている歯磨き粉でも日本製と海外製で効果が大きく変わってきます。
日本でホワイトニング効果をうたう歯磨き粉は、歯の表面に付着したステインや着色汚れを落とすことで本来の歯の色を取りもどし、白く見せる効果です。
一方海外製品では、過酸化水素や過酸化尿素といった歯の色を漂白する成分が含まれており、日本でいう歯科ホワイトニングと同等の効果を有している製品があります。

また、虫歯を予防する効果のあるといわれる「フッ素」の濃度も異なります。
日本では安全性に配慮して、フッ素の配合は国際基準と同じように1500ppmまでと規定されています。
日本では濃度が1ppmでも超えると販売が規制されるため、日本製の歯磨き粉の濃度は1450ppmが一般的です。
国際基準と日本のフッ素配合濃度の規制基準は同じ濃度ですが、海外の製品では1500ppm以上のフッ素が配合されていることもあります。
高い濃度のものだと5000ppmの歯磨き粉もあるのだとか。
また、研磨剤(歯の表面の汚れを取る成分)も粒子の大きいものがよく販売されています。

これだけ見ると、歯のホワイトニングができ、虫歯予防をより高濃度で行える海外製の製品がとてもいいものに見えますが、その分危険性も高いのです。
ホワイトニング効果のある歯磨き粉を長期間使用していると、粒子の大きな研磨剤がエナメル質を傷付けてしまったり、ホワイトニング薬剤の濃度が高く歯茎やお口の中の粘膜がやけどしたかのようにただれてしまう事もあります。
また、無カタラーゼ症(体内で過酸化水素を分解することができず、有毒物質として残ってしまう病気)の方が海外製の過酸化水素を含む成分を使用してしまうと、重大な健康被害が起きる原因となります。
また、刺激が強いため、知覚過敏や歯茎の炎症を引き起こすことがあります。

そのほかにも、虫歯予防のためにお子さまに高フッ素濃度の海外製の歯磨き粉を使用し、誤って飲み込んでしまった場合に中毒症状を起こす危険性があります。
高濃度のフッ素を多量に飲み込んでしまうとフッ素の中毒症状により、腹痛や嘔吐、下痢や痙攣が起こります。
重度の場合は消化器系にも影響が及び、入院しての治療が必要になることも。
また、歯の形成期にフッ素を多く取りすぎると白斑(ホワイトスポット)という歯に白い斑点ができます。重度になると茶色い斑点が出ることもあります。

詳しい効果がわからないまま長期間にわたり使用してしまうと、重大な健康被害を引き起こす原因となります。
使用してみたい海外製品がある場合は、安全性の確認も含めて、一度歯科医院に相談してみましょう。

ちゃんと定期検診に行っていますか?―海外との違い

海外では、日本に比べて歯への健康意識が高い方がたくさんいます。
日本以上に綺麗な歯並び、白い歯がその人の印象を大きく左右するという意識が強く、綺麗な歯であることは一種のステータスなのです。
日本では可愛いといわれる「八重歯」が、海外では歯並びが悪いと避けられていることは有名ですね。海外の方から日本人は歯が汚い、と思われているともよく耳にします。

海外の方は歯が痛い、お口の中の違和感など症状がない時も定期的に歯医者さんの検診を受け、メンテナンスを受けているため自分の歯とお口の状態をしっかり把握しています。
また、受けた治療の内容も、自分自身でよく把握してる方が多い傾向にあります。

法律や濃度の違いだけでなく、デンタルケアにおける環境の差も考えると、海外製品を使用してみるときは、慎重に選んだほうがいいでしょう。

虫歯や歯周病がある場合は、歯のホワイトニングで見た目だけ白くしてキレイにできても虫歯や歯周病は治るわけではありません。
日本ではまだ治療が必要になる前に予防のために歯科医院に通う意識が少なまだまだ低く、痛みや違和感が出てから通院することが多いとされています。
そのため、知らないうちに歯周病が進行していたり、大きくなってからの虫歯治療が多いのです。

近年は日本でも口元の綺麗さは印象を左右する傾向にあります。
また、海外で活躍したい方や海外を拠点とした活動をお考えの方は特に口元は重要なポイントです。

歯周病や虫歯が重度になる前の治療をするために、老後もご自分の歯でしっかり噛める生活をするために、そして見た目が綺麗な歯を保つためには、定期的な歯科医院への通院が大切です。

「健康な歯=美しい歯」

海外、特にアメリカでは、歯磨きはもちろん、デンタルフロスや歯間ブラシなど歯ブラシ以外のケアグッズを使うのは当たり前です。
歯ブラシや歯磨き粉にもこだわって、小さな頃から歯並びを矯正し、定期検診をかかさず、歯の色が気になればホワイトニングで白くして、美しく健康な歯を保っているそうです。
アメリカでは日本のように歯科治療費が安くありませんので、医療保険制度の差が歯に対する意識の違いをもたらす大きな要因かもしれません。

日本でも歯への健康意識が徐々に変わりつつあります。虫歯になる前に定期検診を受ける方や、クリーニングやホワイトニングで歯の美しさに気を使う方も増えてきました。

歯の健康はそのまま歯の美しさにもつながります!

体の健康を保つために人間ドッグや健康診断に行くのと同じように、歯の健康と美しさを保つためには定期検診が欠かせません。痛くなったら行くのではなく、痛くならないように行くのが歯医者さんです。

しっかりと歯医者さんでのメンテナンスを受け、自分の歯の状態を日頃からよく把握したうえで、デンタルケアグッズ選びにこだわりましょう!

※治療結果は患者さんによって個人差があります。

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