厚生労働省が推奨する「8020運動」をご存知ですか?
この運動は、80歳で自分の歯を20本以上残そう!という趣旨の運動です。
なぜ20本以上の歯を残したいのかというと、人間は20本以上歯があれば、ほぼ支障なく食事を楽しむことができると言われているからです。
また、口腔機能低下症という食べたり飲んだりする機能が低下する病気の診断項目にも、残っている歯の本数があります。歯が残っていることは口の色々な機能にも影響するためです。
「人生100年時代」と言われている昨今、100歳になっても自分の歯で食事を楽しみたいという気持ち、誰でも持っていますよね?
良く噛むこと!
歳をとっても歯をできるだけ多く残すために何より大切なことは、しっかりと咀嚼[そしゃく]すること。
「咀嚼」とは「よく噛む」ということです。
人間は、食べ物を食べたときに咀嚼をすることで口元の筋肉や骨格が発達しますが、歯を丈夫にするためにもこの「よく噛む」という行動はとても大切です。
最近は柔らかい食べ物が多くなり、若者のアゴが細くなり、親知らずが横に生えるという方もいますが、歳をとっても丈夫な歯でいるためには、よく噛むことを意識することが重要なのです。
ひと口につき30回を目安に噛みましょう。
普段の食事に、玄米や根菜類などのよく噛む必要のある食品を取り入れるのもおすすめです。
十分な栄養を摂る!
ダイエットで食事制限をしている女性も多くいますが、丈夫な歯を作るためにはバランス良く栄養を摂ることも大切です。
健康な歯を維持するためには、タンパク質、ビタミン、カルシウムやリンといったミネラルなど、様々な栄養素が必要です。
これらの栄養を1日で全てまんべんなく食事で摂取するのは非常に難しいです。
数日~1週間単位などで栄養バランスを考えて献立を行うことに加えて、良質なサプリメントを摂取することをお勧めします。
「歯」だけでなく、骨や皮膚、内蔵など、人間の体は全て自分が食べた物(特にタンパク質)で作られています。
好きなものだけを好きなように食べるのではいけません。糖質に偏った食事をすると虫歯になるリスクが高くなることが分かっています。また、ビタミンの不足は歯周病のリスクを上げる要因になります。
デンタルフロスやデンタルリンスを活用
歯ブラシだけの歯磨きでは、歯の奥や裏側、歯と歯の隙間までキレイに磨くことはなかなか難しいことをご存知ですか。虫歯が一番できやすい場所は、歯と歯の間です。
この部分の磨き残しは虫歯の大きな原因となります。また、歯と歯の間の歯茎は窪んでいるため、歯周病にもなりやすい箇所です。
例え虫歯がなくても、歯周病になると歯を支える骨(歯槽骨)が溶けてしまい、最悪の場合は歯が抜けてしまったりするので、歯ぐきの健康にも注意しておきたいところです。
そこで活用したいのが、デンタルフロス、歯間ブラシ、デンタルリンスなどといった、歯ブラシ以外のデンタルケアグッズ。
フロスや歯間ブラシは、歯ブラシで届かない歯と歯の間の汚れを落とすのに活躍してくれます。デンタルリンスは虫歯や歯周病、口臭の予防に役立ちます。
歯ブラシと一緒にいろいろなデンタルグッズを併用して、虫歯や歯周病のリスクを減らしてみてはいかがでしょうか。
健康で美しく年齢を重ねるためのデンタルケア
健康で美しい白い歯は、体の中も外も若々しく健康でいるために重要なポイントとなります。
歯は単に食べ物を噛み砕くだけの道具ではありません。歯の健康を保っていれば、それは体の健康につながります。
さらに、虫歯や歯周病のない状態にプラスして、美しい白い歯であれば、外見の若々しさを保つこともできるでしょう。
将来1本でも多くの自分の歯を残したいと考えているなら、セルフケアに力をいれることも大切ですが、より健康で美しく年齢を重ねるためには歯医者さんでの検診やホワイトニングを定期的に受けておくこともお勧めします。
健康で美しい白い歯で、8020 (80歳で20本) とは言わず、それ以上を目指しましょう!!
※治療結果は患者様によって個人差があります。