dariaさんの相談
カテゴリ:その他
過蓋咬合
過蓋咬合の治療ということで、下の歯6本以外をオールセラミックにし高さを上げたのですが、中々調整やら口の中のトラブルが絶えず、初診から早1年8ヶ月経ちます、が、下の前歯が上の歯にすれて磨耗してきていて上の歯を何回か調整して頂いてはいますが当初の状態より酷くなっています。この場合週一で歯科医に通院していますが、先生が気がつかないものなのでしょうか?因みにわたしは、下の歯が当たり痛いことを伝えていましたが先生は、麺類を噛みきれないといけないのでこの噛み合わせで大丈夫だと言っていましたが、実際痛いんですがこう言った場合今後どのように治療を進めていけば良いのでしょうか?
- ポプラアベニュー歯科クリニック
- ( 神奈川県 横浜市金沢区 )
- 2018-10-09 12:12:00
dariaさま
ポプラアベニュー歯科クリニック院長の出山文子です。前歯の痛みでお困りですね。毎日お食事の際に痛みがあると辛いことでしょう。
実際にかみ合わせを診ておりませんので考えられることを挙げさせていただきます。
1.咬む筋肉の力
過蓋咬合の治療のため咬み合わせを上げると、咬む筋肉が元々の咬み合わせに戻ろうとする力が働くことがあります。セラミックの高さを落すことで咬み合わせを調整していくと落ち着きます。多少調整すれば治まることもありますが、元々の咬み合わせにするまで治まらない事もあります。
2.摩耗による炎症
下の前歯が摩耗することで、歯をコーティングしているエナメル質が減り、内側にある象牙質が露出している可能性があります。象牙質には神経から枝分かれしている細胞が分布していますので、凍みる、痛むなどの症状が出ることがあります。凍み止めのお薬を塗る、ご自分で凍み止めが入っている歯磨き粉を使用することで治まることがあります。神経症状が出現している場合には神経の処置が必要となります。
3.歯が揺らされることによる歯根膜炎
下の前歯がセラミックの上の歯の裏に咬み合うことにより、歯が揺らされることがあります。もちろん、麺類などが咬みきれるようにする必要はありますが、生理的な範囲を超えると、歯と骨を結合させている歯根膜というクッションの役目をしている膜に炎症が起きます。この場合は咬み合わせを緩めることにより歯を安静にし、炎症を抑えることが必要となります。
ご参考になれば幸いです。
ポプラアベニュー歯科クリニック院長の出山文子です。前歯の痛みでお困りですね。毎日お食事の際に痛みがあると辛いことでしょう。
実際にかみ合わせを診ておりませんので考えられることを挙げさせていただきます。
1.咬む筋肉の力
過蓋咬合の治療のため咬み合わせを上げると、咬む筋肉が元々の咬み合わせに戻ろうとする力が働くことがあります。セラミックの高さを落すことで咬み合わせを調整していくと落ち着きます。多少調整すれば治まることもありますが、元々の咬み合わせにするまで治まらない事もあります。
2.摩耗による炎症
下の前歯が摩耗することで、歯をコーティングしているエナメル質が減り、内側にある象牙質が露出している可能性があります。象牙質には神経から枝分かれしている細胞が分布していますので、凍みる、痛むなどの症状が出ることがあります。凍み止めのお薬を塗る、ご自分で凍み止めが入っている歯磨き粉を使用することで治まることがあります。神経症状が出現している場合には神経の処置が必要となります。
3.歯が揺らされることによる歯根膜炎
下の前歯がセラミックの上の歯の裏に咬み合うことにより、歯が揺らされることがあります。もちろん、麺類などが咬みきれるようにする必要はありますが、生理的な範囲を超えると、歯と骨を結合させている歯根膜というクッションの役目をしている膜に炎症が起きます。この場合は咬み合わせを緩めることにより歯を安静にし、炎症を抑えることが必要となります。
ご参考になれば幸いです。
- daria(50歳 女性 自営業 )
- 2018年10月09日13時04分
分かりやすいご回答をありがとうございます。
先生の仰る通りの様に感じます。
私の伝えたい事をわかっくださり、少し気が楽になります。
有り難うございます。
先生の仰る通りの様に感じます。
私の伝えたい事をわかっくださり、少し気が楽になります。
有り難うございます。
- アイエスデンタルクリニック
- ( 東京都 港区 )
- 2018-10-09 13:01:00
daria様 初めまして!アイエスデンタルクリニック院長・審美歯科医 石田智子でございます。
この度は、過蓋咬合の治療のためにかみ合わせを変えたことにより、下の歯が上の歯に擦れて摩耗してしまっているとのこと。お痛みが出てきているのもお辛いですね。お気持ちをお察しいたします。
過蓋咬合の治療では奥歯の高さを高くしたのではないかと思われますが、上の前歯と下の前歯との間には少し隙間があるのが通常のかみ合わせです。
かみ合わせの調整の際に使う赤い紙をご存知かと思いますが、その紙が、上下の前歯を合わせた時にすーっと抜けるくらい開いているのが良いとされています。
上下の前歯が常にあたっていると、daria様がおっしゃる通り、弱い下の歯の摩耗が生じてきて、その結果知覚過敏やお痛みにつながることが多いです。
さらに、唾液が出にくくなることがありますので注意が必要です。
1週間に1回の調整を行っているということなので、上下の前歯の間に0.1ミリほどの隙間をお作りいただくのが良いのではないかと思います。
0.1ミリ程度の隙間であれば麺類を噛みきれないことはないかと存じます。
また、下の顎を前に出した時、下の顎を左右に動かした時にあたる場所の調整も必要となり、その場合は犬歯はあたっていなければなりません。
かみ合わせの治療は大変繊細なので、ご担当医先生とご相談なさって、少しずつ調整していくのがよろしいかと存じます、
もしご不安な際は、かみ合わせ専門医の先生にセカンドオピニオンをいただくのもよろしいかと思います。
daria様の歯が一日も早く良い状態になりますように、心よりお祈りいたしております。
どうぞお大事になさいませ。
石田智子
この度は、過蓋咬合の治療のためにかみ合わせを変えたことにより、下の歯が上の歯に擦れて摩耗してしまっているとのこと。お痛みが出てきているのもお辛いですね。お気持ちをお察しいたします。
過蓋咬合の治療では奥歯の高さを高くしたのではないかと思われますが、上の前歯と下の前歯との間には少し隙間があるのが通常のかみ合わせです。
かみ合わせの調整の際に使う赤い紙をご存知かと思いますが、その紙が、上下の前歯を合わせた時にすーっと抜けるくらい開いているのが良いとされています。
上下の前歯が常にあたっていると、daria様がおっしゃる通り、弱い下の歯の摩耗が生じてきて、その結果知覚過敏やお痛みにつながることが多いです。
さらに、唾液が出にくくなることがありますので注意が必要です。
1週間に1回の調整を行っているということなので、上下の前歯の間に0.1ミリほどの隙間をお作りいただくのが良いのではないかと思います。
0.1ミリ程度の隙間であれば麺類を噛みきれないことはないかと存じます。
また、下の顎を前に出した時、下の顎を左右に動かした時にあたる場所の調整も必要となり、その場合は犬歯はあたっていなければなりません。
かみ合わせの治療は大変繊細なので、ご担当医先生とご相談なさって、少しずつ調整していくのがよろしいかと存じます、
もしご不安な際は、かみ合わせ専門医の先生にセカンドオピニオンをいただくのもよろしいかと思います。
daria様の歯が一日も早く良い状態になりますように、心よりお祈りいたしております。
どうぞお大事になさいませ。
石田智子
- daria(50歳 女性 自営業 )
- 2018年10月09日13時21分
とても分かりやすいご回答ありがとうございます。
仮に、同じような感覚を担当の医師が持っていたとしても上手い下手とかはあるのでしょうか?
有り難うございます。
仮に、同じような感覚を担当の医師が持っていたとしても上手い下手とかはあるのでしょうか?
有り難うございます。
- ティースアート 銀座本店
- ( 東京都 中央区 )
- 2018-10-14 22:30:00
dariaさん、こんにちは。
過蓋咬合の治療は非常に難しく、特にかみ合わせの調整にはかなり時間がかかります。
かみ合わせを専門とする歯科にセカンドオピニオンを求めるか、大学病院に相談してみてはいかがでしょうか。
過蓋咬合の治療は非常に難しく、特にかみ合わせの調整にはかなり時間がかかります。
かみ合わせを専門とする歯科にセカンドオピニオンを求めるか、大学病院に相談してみてはいかがでしょうか。