千田さん(福岡県)の相談
カテゴリ:痛み・腫れ
セラミックの歯を入れました。神経のある歯の周りを削り、被せました。神経は残したままです。しかし、セラミックの歯を入れて1週間しても激痛が治まらず、歯医者に相談したところ最初はこういう症状が出るけど、その内治まるといわれました。それか接着剤が合わず、それが沁みてる痛みの原因かもと言われました。とりあえず、様子をみましょうと。しかしそれから1週間たちましたが、痛みは一向に治まらず、夜も眠れないほど、痛みます。周りの人で神経はそのままでセラミックを入れてる人などに聞いたら、そんな痛みはなかったと皆いいます。これはどういうことなのでしょうか。自分だけこういう症状がたまたま出てるのでしょうか。もう神経を抜くしかないのでしょうか。
- 山手通り歯科
- ( 東京都 目黒区 )
- 2006年10月24日09時11分
山手通り歯科
http://www.yamateavenue-dent.com/
痛みが発現したのは歯を削った後からでしょうか?それともセラミックを接着した後からでしょうか?
歯髄(一般に神経といわれているところ)は、炎症を起こすと充血しますが、このとき固い歯質で囲まれた歯髄は内圧が上昇しやすく、血管や神経組織を圧迫します。これが痛みの原因となります。
歯を削った後から痛みがある場合は切削時の刺激が原因の一つに考えられます。歯の内部にある歯髄が高温にならないよう、注水しながら歯を切削しますが、切削器具によっては歯にうまく水が当たらず歯髄炎を引き起こします。過度の加熱であれば回復の見込みが無く、歯髄を除去する必要があります。
セラミックを接着したあとに痛みが出た場合は、歯との接着不良が考えられます。セラミックを接着する際、麻酔の注射はしましたか?麻酔をかけていない場合、充血により内圧が上昇しておりますので歯の削った面から水分が染み出てきます。この水分は接着剤の種類によっては接着力に大きく影響しますので、基本的には麻酔によって歯髄を貧血状態にして、歯の表面からの水分の浸出を抑えてから接着させるのが懸命な方法です。十分に接着していない場合は歯とセラミックの隙間から細菌が侵入しやすいため痛みが出ることがあります。
もう一つは虫歯がかなり大きかったことが原因として考えられます。虫歯が大きい場合、歯髄に虫歯菌が感染している場合がありますが、その時点では痛みがないことがあります。それは歯髄に炎症があっても虫歯の部分が柔らかいため、内圧が上がらないからです。セラミックを接着すると歯髄の周囲が完全に固くなるため、細菌が内部に残存したままだと炎症により内圧が上昇するので痛みが発現します。この場合はセラミックを外して無菌的な処置を施して歯髄の沈静化を図るか、過度の痛みでしたらセラミックの裏側に小さな穴をあけて歯髄を除去することになります。また痛みが落ち着いても内圧上昇により歯髄の血管が圧迫され、血行不全となり歯髄が死んでいる場合がありますので、症状が落ち着いても治癒したと考えないほうが良いかも知れません。
今回の痛みは、上記のような原因が考えられますのが、心配なようでしたらセカンドオピニオンとして他の歯科医院さんに診断してもらってはいかがでしょうか。
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痛みが発現したのは歯を削った後からでしょうか?それともセラミックを接着した後からでしょうか?
歯髄(一般に神経といわれているところ)は、炎症を起こすと充血しますが、このとき固い歯質で囲まれた歯髄は内圧が上昇しやすく、血管や神経組織を圧迫します。これが痛みの原因となります。
歯を削った後から痛みがある場合は切削時の刺激が原因の一つに考えられます。歯の内部にある歯髄が高温にならないよう、注水しながら歯を切削しますが、切削器具によっては歯にうまく水が当たらず歯髄炎を引き起こします。過度の加熱であれば回復の見込みが無く、歯髄を除去する必要があります。
セラミックを接着したあとに痛みが出た場合は、歯との接着不良が考えられます。セラミックを接着する際、麻酔の注射はしましたか?麻酔をかけていない場合、充血により内圧が上昇しておりますので歯の削った面から水分が染み出てきます。この水分は接着剤の種類によっては接着力に大きく影響しますので、基本的には麻酔によって歯髄を貧血状態にして、歯の表面からの水分の浸出を抑えてから接着させるのが懸命な方法です。十分に接着していない場合は歯とセラミックの隙間から細菌が侵入しやすいため痛みが出ることがあります。
もう一つは虫歯がかなり大きかったことが原因として考えられます。虫歯が大きい場合、歯髄に虫歯菌が感染している場合がありますが、その時点では痛みがないことがあります。それは歯髄に炎症があっても虫歯の部分が柔らかいため、内圧が上がらないからです。セラミックを接着すると歯髄の周囲が完全に固くなるため、細菌が内部に残存したままだと炎症により内圧が上昇するので痛みが発現します。この場合はセラミックを外して無菌的な処置を施して歯髄の沈静化を図るか、過度の痛みでしたらセラミックの裏側に小さな穴をあけて歯髄を除去することになります。また痛みが落ち着いても内圧上昇により歯髄の血管が圧迫され、血行不全となり歯髄が死んでいる場合がありますので、症状が落ち着いても治癒したと考えないほうが良いかも知れません。
今回の痛みは、上記のような原因が考えられますのが、心配なようでしたらセカンドオピニオンとして他の歯科医院さんに診断してもらってはいかがでしょうか。