高田さんのご質問ですが、いくつか理解できないことがありますので、想像できる範囲でお答えいたします。
　今回のようなトラブルはここ数年よく耳にいたします。
　奥様が顎が痛いとのことで受診したことと、神経を抜いたことの関連がよくわかりません。奥の歯であれば歯髄炎になったりしていると顎が痛くなることはありますが、前歯ではまず考えられません。一般に顎が痛くなる原因としては奥歯の炎症、かみ合わせの不良、生活悪習慣（頬杖、くいしばり、歯ぎしり）などが考えられます。
　次に歯科医の資格について説明いたします。歯科医になるには歯科大学を卒業し歯科医師国家試験に合格しなければなりません。その後は経験に関係なく開業または歯科診療に従事できます。ただし、昨年より１年間の研修を終わらなければ開業できなくなりました。国家試験は歯科知識のみでペーパーテストに合格すれば、、技術の適否は関係なく資格は得られます。また、一度歯科医師になるとその後の技術の適否を問われることはありませんので、すべて歯科医自身の自己判断となります。
　高田さんは無資格者が診療したのではないかと疑問をもたれているようですが、そのことに関しては判りません。歯科治療にあたっては口の中にタッチできるのは、歯科医または歯科衛生士のみで、歯を削ることができるのは歯科医だけです。歯科医以外が削ったり、治療した場合は歯科医師法違反となり刑事罰が科せられるます。
　損害賠償についてですが、最初の治療から７年経っていることですので治療の適否を判断するのは難しいと思います。
ただし、今回なんの説明もなく神経を抜いたのであれば問題があります。歯科医は治療に当たって説明の義務があり、承諾を得なければ治療できません。このことを怠っているのでしたら違法行為となり刑事罰(たぶん傷害罪だと思います）の対象になると思います。
　いずれにしてももう一度担当の先生に詳しく説明を受け、話合われることをお勧めいたします。
　もし、どうしても納得いかなければ弁護士さんに相談されたらいかがでしょうか。

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