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さなさんの相談

カテゴリ:痛み・腫れ

奥歯の被せ物について

5月に下の奥歯の詰め物が割れ、歯を削ってジルコニアの被せ物をしました。仮歯の時は痛みがなかったのですが、ジルコニアを被せたら、食事の時噛むと痛みます。高さ調整や被せ物と歯茎の接触する箇所など、何度も確認頂きましたが、痛みは治らず...神経を抜きましょうとのことで、段々信用できなくなり医院を変えました。
別の医院で再度受診することにし、そこでも調べてもらいました。最初に付けたジルコニアを割り、仮歯にして様子をみましょうとのことだったので、仮歯にしたところ噛むと発生していた痛みがなくなりました。その後ジルコニアを作り直し先日再度装着しましたが、やはり食事の際に噛むと痛みます。高さが高いわけではなく、何度か噛んでいると痛くなるというような痛みです。
染みるとかは一切ないのですが、なぜジルコニアにすると痛みが出るのでしょうか。もう半年以上も同じことを繰り返しており、神経を抜くしかないのでしょうか?

さな様 初めまして!アイエスデンタルクリニック院長・審美歯科医石田智子でございます。
 この度は、下の奥歯をジルコニアにすると噛む時にお痛みが出るとのこと、半年も経過しているとのこと、ご心配なお気持ちをお察しいたします。
 
 お痛みの原因は、クラウンの硬さにあると思われます。
 さな様は食いしばりや歯ぎしりはなさらないでしょうか?

 仮歯はプラスチックで出来ているので、噛むとたわみが生じて圧力が解放されますが、ジルコニアはとても硬いので、噛む圧力がそのままダイレクトに歯の神経に伝わり、神経が充血するために、かむ度にお痛みが出やすくなっているのだと思われます。

 特に、普段無意識に食いしばっていたり、睡眠時に歯ぎしりをしている場合は、特に、噛む時に痛いという症状が起こりやすいです。食いしばりや歯ぎしりでは、通常噛んでいる時よりもさらに大きな圧力が歯にかかるので、ジルコニアが入っている歯の神経が充血しやすい状態になっており、しみるとか、お痛みなどの不快な症状が出やすいです。

 解決策としては、被せ物をジルコニアではなく、ハイブリッドセラミッククラウンなどの、歯と同様の硬さのものに変更することが良いのではないかと思います。ジルコニアよりも柔らかいクラウンであれば、多少のたわみもございますので、噛む時のお痛みが出にくいです。

 その上で、もし、食いしばりや歯ぎしりを行っているようであれば、夜間にマウスピースをお入れになって、夜間には全部の歯が均等に当たるように調整していくのが良いのではないかと思います。

 クラウンの種類を変えてもどうしてもお痛みが出るようでしたら、仮歯を作った上で、しばらくマウスピースを入れて全体のかみ合わせを調整するのも一考かと存じます。

 クラウンの素材の変更については、ご担当医先生と良く相談なさることをお勧めいたします。
 
 さな様のお悩みが一日も早く解決して、笑顔が益々輝きますように心からお祈りいたしております。どうぞお大事になさいませ。
 石田智子
 
  • さな(35歳 女性 会社員 )
  • 2021年10月07日13時01分
お忙しいところ回答頂きありがとうございます。
そのような方法もあるのですね!解決策が見つかり少し安心しました。神経を抜かなくても大丈夫だと良いのですが...かかりつけの先生にこの辺も踏まえ相談してみようと思います。
食いしばりがあるので、先日初めてマウスピースを作り就寝時につけています。



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