ゆうさん(栃木県)の相談
カテゴリ:その他
はじめまして。私は子供の時から虫歯が常にある状態で常に歯医者さんに行ってる感じです。ほとんどの歯は虫歯で詰めている金属や白い詰め物が取れては虫歯で作りなおしての繰り返しです。歯磨きとフロス、仕上げに虫歯や歯周病予防のトリートメントも使ってます。歯の磨き方も先生に指導していただいてます。なのに虫歯はとまらなくて最近は不安です。将来入れ歯やインプラントになるのが嫌です。どうしたらいいですか?歯医者も何件も変えて良い歯医者と聞いては行ってきましたが・・・。将来はアメリカに住む予定なので保険のないアメリカでの治療も不安です。差し歯も現在3本ありますが差し歯は自然じゃないし歯肉もちょっと黒い感じがします。今の医療で一番いいものはインプラントでしょうか?値段も高いと聞いてます。虫歯の予防方法と歯がだめになった時の手段として良いものがあれば教えてください。
あともう一つ聞きたい事があります。主人は歯肉が下がってしまって悩んでます。前歯の下の2本がひどく、触ると少しグラグラしてると言ってます。虫歯はなく、歯周病でもありません。この場合どうしたら歯肉を少しでももどせますか?主人の母も同じ問題で結局移植手術をしたらしく、自分は出来ればしたくないし、維持できれば対策していきたいので、良い方法があれば教えてください。よろしくお願いいたします。
- 野地デンタルクリニック
- ( 東京都 千代田区 )
- 2008年12月16日13時31分
ゆう様 初めまして 野地デンタルクリニックの 野地です.
実際にお口の中を拝見している訳ではないので、一般的なお話と、可能性をできるだけ考えてお話したいと思います.
本来虫歯は、単純に細菌感染によって起こる病気です.つまり風邪と一緒なのです.風邪と決定的に違うところは、虫歯の菌によっておかされた組織はある程度の大きさになると、もう元に戻らないということです。
この虫歯菌はほぼすべての人の、お口の中にいる菌で滅菌というのもおそらく不可能なのではないでしょうか?
虫歯のなりやすさ、なりにくさをカリエスリスクといいます。これはいろいろな因子が複雑に影響をおよぼして結果として虫歯になりやすい、なりにくいというのを決定しているとのことです。
唾液の性質
細菌の種類や数
歯の成熟度 等複数あります.
子供の頃に虫歯が多発しているとお伺いしました.歯は生えてから数年の間に硬組織として重要な結晶成分の成長が進むと言われております.この時期にいかに低糖の状況で過ごせたかが、後の歯の質を決定することがありますので、その辺りに問題があるのかもしれません。
また現在の修復物が(どのくらいの状態かわかりませんが・・・)やはり人の作ったものでしょうから、天然の歯に比べて磨きにくくなってしまうのもあるのかもしれません.
あとは、セルフケアや、食事の仕方などに今までの治療既往のなかで見逃されていた盲点のような致命的問題がある事も考えられます.
その他の可能性としては、歯ぎしりや食いしばりがある方は、食習慣とも相まって修復物の返縁から虫歯になる事があります。
考えるだけでもこのくらいはあるかと思います。
2点目のご質問ですが、これもお口の中を拝見していないので一般的なお話と、可能性を考えられるだけお答えいたします.
まず「歯周病ではない」というのはレントゲンから前医の方が診断されたのでしょうか? 本当に歯周病かどうかは少なくともそのような診査、診断があって病名がつくかと思います.
歯周病ではないと仮定してですと
1.歯の位置が骨の外側にある場合(矯正治療もしくは、天然の位置が外側)
2.逆被蓋(うけ口のように上下が逆になって生えている場合)の場合で
上の歯が下の歯を突き上げてしまう(つき下げるという方が適切でしょうか?)場合
3.上の歯に不適切な修復がある
4.オーバーブラッシング(ブラシ圧がつよすぎる、もしくは不適切なブラシの当て方をしてしまっている)
1だけでは歯根が出てしまう事は少ないです 234あたりと複合すると
歯肉が下がってしまう事があります.
2と3は咬合性外傷(こうごうせいがいしょう)といい、負担を取り除くと
良くなるかもしれません.
4はブラシの圧力や当て方をかえると、時間はかかるのですが自然になおってきます.(ぐらぐらしているとのことなので4の可能性は低いかもしれません)
移植手術とは歯肉の移植術のことと推察して、お話しします.
良い方法かとおもいます。
先ほどのべた可能性のうち1の外側に生えている場合でなければ問題ないかと思います.極端にうわりの骨の外側に生えていると移植直後は良いですが、長期にわたってはあともどりする可能性が高いです。
インプラントについてですが、ドクターの偏見が入らないように述べたいのですが、判断の参考材料にしていただければ幸いです.
まずインプラントは他の歯冠修復にくらべて新しい治療方法になるかと思います.様々な実験や臨床研究結果が数限りなくでて、いろいろな先生がいろいろな考えて施術をされておられるかと思います.
非常に極端な話ですが、歯を全部抜歯してすべてインプラントを埋めると虫歯にはならなかもしれません。しかしよほどの悪い状況ではない限りそのような治療方法をお勧めする先生はあまりいないと思います.
そしてそのように埋めたインプラントがどのようになるか?は通常の歯の治療に比べるとやはり長期の経過もすくなく、手探りというのが正直なところではないでしょうか? 半年前まで正しかったやり方がいまでは否定的だったりなども目にする事もあります.
大学のインプラント科では除去手術が結構多かったりもします。
どの治療法も得手不得手、メリットデメリットが必ずあります。
端的な問題ではないのです.
最後に治療を受ける上で一番大事にしてほしい事ですが、昨今の風潮かもしれませんがインターネット上での情報検索はほどほどがよろしいかと思います. 情報にも善し悪しがあるかと思います.実際にお口の中を診ないでの意見という事にも、少なからず問題があります.
一生懸命ゆう様の歯について考えてくれるドクターは、必ず問題を自分の事のように考えてくれるはずです、少なくとも歯ブラシの指導を熱心にしてくださる先生であれば、その方を信じても良いかと思います.
長々と書きましたが、ゆう様にとって最良の結果の参考材料くらいになっていただければ幸いです.
実際にお口の中を拝見している訳ではないので、一般的なお話と、可能性をできるだけ考えてお話したいと思います.
本来虫歯は、単純に細菌感染によって起こる病気です.つまり風邪と一緒なのです.風邪と決定的に違うところは、虫歯の菌によっておかされた組織はある程度の大きさになると、もう元に戻らないということです。
この虫歯菌はほぼすべての人の、お口の中にいる菌で滅菌というのもおそらく不可能なのではないでしょうか?
虫歯のなりやすさ、なりにくさをカリエスリスクといいます。これはいろいろな因子が複雑に影響をおよぼして結果として虫歯になりやすい、なりにくいというのを決定しているとのことです。
唾液の性質
細菌の種類や数
歯の成熟度 等複数あります.
子供の頃に虫歯が多発しているとお伺いしました.歯は生えてから数年の間に硬組織として重要な結晶成分の成長が進むと言われております.この時期にいかに低糖の状況で過ごせたかが、後の歯の質を決定することがありますので、その辺りに問題があるのかもしれません。
また現在の修復物が(どのくらいの状態かわかりませんが・・・)やはり人の作ったものでしょうから、天然の歯に比べて磨きにくくなってしまうのもあるのかもしれません.
あとは、セルフケアや、食事の仕方などに今までの治療既往のなかで見逃されていた盲点のような致命的問題がある事も考えられます.
その他の可能性としては、歯ぎしりや食いしばりがある方は、食習慣とも相まって修復物の返縁から虫歯になる事があります。
考えるだけでもこのくらいはあるかと思います。
2点目のご質問ですが、これもお口の中を拝見していないので一般的なお話と、可能性を考えられるだけお答えいたします.
まず「歯周病ではない」というのはレントゲンから前医の方が診断されたのでしょうか? 本当に歯周病かどうかは少なくともそのような診査、診断があって病名がつくかと思います.
歯周病ではないと仮定してですと
1.歯の位置が骨の外側にある場合(矯正治療もしくは、天然の位置が外側)
2.逆被蓋(うけ口のように上下が逆になって生えている場合)の場合で
上の歯が下の歯を突き上げてしまう(つき下げるという方が適切でしょうか?)場合
3.上の歯に不適切な修復がある
4.オーバーブラッシング(ブラシ圧がつよすぎる、もしくは不適切なブラシの当て方をしてしまっている)
1だけでは歯根が出てしまう事は少ないです 234あたりと複合すると
歯肉が下がってしまう事があります.
2と3は咬合性外傷(こうごうせいがいしょう)といい、負担を取り除くと
良くなるかもしれません.
4はブラシの圧力や当て方をかえると、時間はかかるのですが自然になおってきます.(ぐらぐらしているとのことなので4の可能性は低いかもしれません)
移植手術とは歯肉の移植術のことと推察して、お話しします.
良い方法かとおもいます。
先ほどのべた可能性のうち1の外側に生えている場合でなければ問題ないかと思います.極端にうわりの骨の外側に生えていると移植直後は良いですが、長期にわたってはあともどりする可能性が高いです。
インプラントについてですが、ドクターの偏見が入らないように述べたいのですが、判断の参考材料にしていただければ幸いです.
まずインプラントは他の歯冠修復にくらべて新しい治療方法になるかと思います.様々な実験や臨床研究結果が数限りなくでて、いろいろな先生がいろいろな考えて施術をされておられるかと思います.
非常に極端な話ですが、歯を全部抜歯してすべてインプラントを埋めると虫歯にはならなかもしれません。しかしよほどの悪い状況ではない限りそのような治療方法をお勧めする先生はあまりいないと思います.
そしてそのように埋めたインプラントがどのようになるか?は通常の歯の治療に比べるとやはり長期の経過もすくなく、手探りというのが正直なところではないでしょうか? 半年前まで正しかったやり方がいまでは否定的だったりなども目にする事もあります.
大学のインプラント科では除去手術が結構多かったりもします。
どの治療法も得手不得手、メリットデメリットが必ずあります。
端的な問題ではないのです.
最後に治療を受ける上で一番大事にしてほしい事ですが、昨今の風潮かもしれませんがインターネット上での情報検索はほどほどがよろしいかと思います. 情報にも善し悪しがあるかと思います.実際にお口の中を診ないでの意見という事にも、少なからず問題があります.
一生懸命ゆう様の歯について考えてくれるドクターは、必ず問題を自分の事のように考えてくれるはずです、少なくとも歯ブラシの指導を熱心にしてくださる先生であれば、その方を信じても良いかと思います.
長々と書きましたが、ゆう様にとって最良の結果の参考材料くらいになっていただければ幸いです.