あいちゃん様　こんにちは！初めまして。アイエスデンタルクリニック院長・審美歯科医　石田智子でございます。
　がミースマイルについてのご質問とのこと、笑ったときに歯肉が見えるとちょっと気になってしまいますよね。
色々なご質問がありますので、今回は歯周病専門医の立場から、整理してお答えいたします。

＊歯肉整形で３ミリ切れますか？

　　歯肉の整形のために切れる歯肉の量はその方の歯肉の厚みや長さによって違います。３ミリ切ると骨が見えてしまう方もいらっしゃるので、カットする量は慎重に判断する必要があります。大体のケースでは、歯周ポケットの範囲内の１ミリ程度だと思います。

＊歯肉切除術とは？

　歯肉切除術とは、歯周炎や歯肉炎で腫れてしまった歯肉を切除してポケットを浅くしていく方法です。あくまでも病的な歯肉の切除を目的としており、保険治療の範囲です。
　歯冠長延長術とは、歯肉の中にまで虫歯が及んでしまった場合、歯肉を切除して歯の部分を露出させる方法で、あくまでも歯の治療目的で行う施術です。

＊歯肉を切るだけだと後戻りしやすいのは？

　歯肉を切る量にもよりますが、歯肉は外的刺激を受けると増殖してくる性質がありますので、ただ切っただけですと、数週間もすると新しい組織が増殖してきます。

＊歯肉整形の後はラミネートベニヤをするはなぜ？

　歯肉をただ切っただけですと、歯のふちの象牙質が露出してしまい、知覚過敏が起こってしまいます。また前述のとおり、歯肉の後戻りも起こります。
また、審美目的で歯肉を切るのに、エナメル質と象牙質の色が違うので、カットしたところがツートンになって見えてしまいます。見た目があまり良くないと、カットする意味があまりなくなってしまいます。
　以上３つの理由から、大体のケースではラミネートベニヤにするかクラウンにするか、どちらかの方法をとることが多いです。
　しかしながら、歯肉を切除する量によっては必要ないこともあります。とはいえ、カットする量が少ないと見た目があまり変わらないので、そもそもカットする必要があるのか？という話になってしまうと思います。

　歯肉のカットは、きちんとした知識の上で行う治療です。
　専門医の先生と良く話し合ってお決めになることをお勧めいたします。どうぞお大事になさいませ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　石田智子

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